トポロジー最適化例題

ATP019:ひずみ制約

概要

ひずみ(Strain)応答の使用例です。この例題では、設計領域に生じるひずみ値が上限境界で制約されています。
例題アーカイブファイル「ATP019_ref.wbpz」のトポロジ設計条件は、次の通りです。
・目的関数:ひずみエネルギ(Strain Energy)を最小化
・制約条件:質量(Mass Fraction)の上限値を設計領域質量の30%に規定
      ひずみ(Strain) の上限値を0.000325に規定
・設計領域:2ソリッドボディ
・製造制約:充填/最小部材寸法
・初期質量(Initial Mass Fraction):設計領域質量の30%(質量制約値と同じ値)
・使用単位系:メートル(kg, mm, s, ℃, mA, N, mV)

解析モデル/構造最適化結果

構造最適化ワークフロー

GENESISは、1つの解析システムにリンクされています。

GENESISノード

GENESISノードでは、最適化条件設定と最適構造の出力に必要な最小限のオブジェクトが使用されています。

解析設定

Design ControlカテゴリのMax. Optimization Cycleの値に25が入力されています。

設計領域の定義

Topology Regions

定義
Design Region TypeIndependently Designed(デフォルト値)
Design Region LimitedYes(デフォルト値)
□Initial Mass Fraction0.3
Design Region Definition
スコープ方法ジオメトリ選択(デフォルト値)
ジオメトリ2ボディ(設計領域を選択)
Frozen Region Definition
Define Frozen RegionNo(デフォルト値)
Fabrication Constraints
Coordinate SystemGlobal Coordinate System(デフォルト値)
Constraint 1FGZ: Fill Z axis (inside to out)
Constraint 2None(デフォルト値)
Constraint 3None(デフォルト値)
Minimum Size ControlYes
□Minimum Member Size14mm
□Spread Fraction0.5(デフォルト値)
Maximum Size ControlNo(デフォルト値)
Power Rule
□Power Rule > RV13(デフォルト値)
□Power Rule > RV21E-06(デフォルト値)

設計目的の定義

Topology Objectives

定義
Response TypeStrain Energy(デフォルト値)
RegionEntire Model(デフォルト値)
LoadCase SelectionTabular Data*
Objective Definition Switch
GoalMin(デフォルト値)
□Weight1(デフォルト値)
*テーブルを開き、LoadCase#1が選択されていることを確認します

設計制約の定義

Topology Constraints

定義
Response TypeTopology Mass Fraction(デフォルト値)
RegionAll Designed Group(デフォルト値)
Constraint Bounds
□Lower BoundNone(デフォルト値)
□Upper Bound0.3
Bound TypeActual(デフォルト値)

Constraints

Geometry
Scoping MethodGeometry Selection
Geometry3Faces(ひずみ制約の対象領域を選択)
定義
Response TypeStrain
ShellTop
ComponentVon-Mises
LoadCase SelectionTabular Data*
Response CreationOne response for all selected nodes/elements
Constraint Bounds
□Lower BoundNone(デフォルト値)
□Upper Bound0.000325
Bound TypeActual(デフォルト値)
*テーブルを開き、LoadCase#1のSelection値が「Yes」であることを確認します

結果情報

Solution Information
最適化計算の実行時に、このオブジェクトをクリックすると、ワークシート画面にプリントされる進行情報を見ることができます。詳細テーブルの値はデフォルト値が使用されています。

トポロジー密度のプロット

Topology Density Plot
このオブジェクトをクリックすると、トポロジ密度結果を見ることができます。
詳細テーブルの値はデフォルト値が使用されています。
[結果]タブの表示オプションは、次のようにします。
・[結果]タブ>[表示]>ジオメトリ>表面
・[結果]タブ>[表示]>コンタオプション>コンターバンド

トポロジー密度等値面のプロット

Topology Density Isosurface
このオブジェクトをクリックすると、トポロジ密度の等値面結果を見ることができます。
詳細テーブルの値はデフォルト値が使用されています。
[結果]タブの表示オプションは、次のようにします。
・[結果]タブ>[表示]>ジオメトリ>キャップドアイソサーフェス
・[結果]タブ>[表示]>コンタオプション>ソリッド
・[結果]タブ>[表示]>辺>モデル原形の表示

カットオフ密度はキャップドアイソサーフェスで調整できます。

アイソサーフェス上に要素密度コンタをプロットするには、次の表示オプションを使用します。
・[結果]タブ>[表示]>コンタオプション>コンターバンド

応力のプロット

Element Stress
このオブジェクトをクリックすると、応力コンタを見ることができます。
詳細テーブルの値はデフォルト値を使用します(オブジェクトを新規挿入した場合LoadCase指定は必要です)。
下図プロットを得るには、[結果]タブ>[表示] >ジオメトリ>表面 オプションを用います。

応力値を最適構造(Isosurface)にプロットするには、Design Studioビューワー(GENESISタブ>Show Result>Show Result in DSG Viewer) を使用する必要があります。

ひずみのプロット

Strain
このオブジェクトをクリックすると、ひずみコンタを見ることができます。
詳細テーブルの値はデフォルト値を使用します(オブジェクトを新規挿入した場合LoadCase指定は必要です)。
下図プロットを得るには、[結果]タブ>[表示] >ジオメトリ>表面 オプションを用います。

ひずみ値を最適構造(Isosurface)にプロットするには、Design Studioビューワー(GENESISタブ>Show Result>Show Result in DSG Viewer) を使用する必要があります。

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