トポロジー最適化例題

ATP016:クローン製造制約

概要

クローン(Clone)製造制約の使用例です。同制約を用いると、部材などの部分構造が同形化された最適構造を得ることができます。この例題の場合、1つのペアレントと5つクローンから成る6つのトポロジ設計領域が定義されています。
例題アーカイブファイル「ATP016_ref.wbpz」のトポロジ設計条件は、次の通りです。
・目的関数:ひずみエネルギ(Strain Energy)を最小化
・制約条件:質量(Mass Fraction)の上限値を設計領域質量の30%に規定
・設計領域:6ソリッドボディ
・製造制約:最小部材寸法
・初期質量(Initial Mass Fraction):設計領域質量の30%(質量制約値と同じ値を使用)
・使用単位系:メートル(kg, mm, s, ℃, mA, N, mV)

解析モデル/構造最適化結果

構造最適化ワークフロー

2つのGENESIS最適化ケースが、1つの解析システムにリンクされています。

GENESISノード

解析設定

デフォルト値が使用されています。

設計領域の定義

Topology Regions

定義
Design Region TypeIndependently Designed(デフォルト値)
Design Region LimitedYes(デフォルト値)
□Initial Mass Fraction0.3
Design Region Definition
スコープ方法ジオメトリ選択(デフォルト値)
ジオメトリ1ボディ(設計領域を選択)
Frozen Region Definition
Define Frozen RegionNo(デフォルト値)
Fabrication Constraints
Coordinate SystemGlobal (デフォルト値)
Constraint 1None(デフォルト値)
Constraint 2None(デフォルト値)
Constraint 3None(デフォルト値)
Minimum Size ControlYes
□Minimum Member Size2.5mm
□Spread Fraction0.5(デフォルト値)
Maximum Size ControlNo(デフォルト値)
Power Rule
□Power Rule > RV13(デフォルト値)
□Power Rule > RV21E-06(デフォルト値)

Topology Regions 2の詳細

定義
Design Region TypeClone Other Region
Design Region Definition
スコープ方法ジオメトリ選択(デフォルト値)
ジオメトリ1ボディ(1つ目のクローン領域を選択)
Parent Region Definition
スコープ方法ジオメトリ選択(デフォルト値)
ジオメトリ1ボディ(マスタ領域を選択)
Clone Parameters
Clone Ref. Coordinate SystemCoordinate System
Parent Ref. Coordinate SystemGlobal(デフォルト値)
□Scale X1(デフォルト値)
□Scale Y1(デフォルト値)
□Scale Z1(デフォルト値)

Topology Regions 3の詳細

定義
Design Region TypeClone Other Region
Design Region Definition
スコープ方法ジオメトリ選択(デフォルト値)
ジオメトリ1ボディ(2つ目のクローン領域を選択)
Parent Region Definition
スコープ方法ジオメトリ選択(デフォルト値)
ジオメトリ1ボディ(マスタ領域を選択)
Clone Parameters
Clone Ref. Coordinate SystemCoordinate System2
Parent Ref. Coordinate SystemGlobal(デフォルト値)
□Scale X1(デフォルト値)
□Scale Y0.75
□Scale Z1(デフォルト値)

Topology Regions 4

定義
Design Region TypeClone Other Region
Design Region Definition
スコープ方法ジオメトリ選択(デフォルト値)
ジオメトリ1ボディ(3つ目のクローン領域を選択)
Parent Region Definition
スコープ方法ジオメトリ選択(デフォルト値)
ジオメトリ1ボディ(マスタ領域を選択)
Clone Parameters
Clone Ref. Coordinate SystemCoordinate System3
Parent Ref. Coordinate SystemGlobal(デフォルト値)
□Scale X1(デフォルト値)
□Scale Y0.75
□Scale Z1(デフォルト値)

Topology Regions 5

定義
Design Region TypeClone Other Region
Design Region Definition
スコープ方法ジオメトリ選択(デフォルト値)
ジオメトリ1ボディ(4つ目のクローン領域を選択)
Parent Region Definition
スコープ方法ジオメトリ選択(デフォルト値)
ジオメトリ1ボディ(マスタ領域を選択)
Clone Parameters
Clone Ref. Coordinate SystemCoordinate System4
Parent Ref. Coordinate SystemGlobal(デフォルト値)
□Scale X1(デフォルト値)
□Scale Y0.5
□Scale Z1(デフォルト値)

Topology Regions 6

定義
Design Region TypeClone Other Region
Design Region Definition
スコープ方法ジオメトリ選択(デフォルト値)
ジオメトリ1ボディ(5つ目のクローン領域を選択)
Parent Region Definition
スコープ方法ジオメトリ選択(デフォルト値)
ジオメトリ1ボディ(マスタ領域を選択)
Clone Parameters
Clone Ref. Coordinate SystemCoordinate System5
Parent Ref. Coordinate SystemGlobal(デフォルト値)
□Scale X1(デフォルト値)
□Scale Y0.5
□Scale Z1(デフォルト値)

設計目的の定義

Objectives

定義
Response TypeStrain Energy(デフォルト値)
RegionEntire Model(デフォルト値)
LoadCase SelectionTabular Data*
Objective Definition Switch
GoalMin(デフォルト値)
□Weight1(デフォルト値)
*テーブルを開き、LoadCase#1が選択されていることを確認します

設計制約の定義

Constraints

定義
Response TypeTopology Mass Fraction(デフォルト値)
RegionAll Designed Group(デフォルト値)
Constraint Bounds
□Lower BoundNone(デフォルト値)
□Upper Bound0.3
Bound TypeActual(デフォルト値)

結果情報

Solution Information
最適化計算の実行時に、このオブジェクトをクリックすると、ワークシート画面にプリントされる進行情報を見ることができます。詳細テーブルの値はデフォルト値が使用されています。

トポロジー密度等値面のプロット

Topology Density Isosurface
このオブジェクトをクリックすると、トポロジ密度の等値面結果を見ることができます。
詳細テーブルの値はデフォルト値が使用されています。
[結果]タブの表示オプションは、次のようにします。
・[結果]タブ>[表示]>ジオメトリ>キャップドアイソサーフェス
・[結果]タブ>[表示]>コンタオプション>ソリッド
・[結果]タブ>[表示]>辺>モデル原形の表示

カットオフ密度はキャップドアイソサーフェスで調整できます。

アイソサーフェス上に要素密度コンタをプロットするには、次の表示オプションを使用します。
・[結果]タブ>[表示]>コンタオプション>コンターバンド

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